自分の退職金を計算したことがあるだろうか?
転職を考えたことがある人はわかるかもしれない。
また逆に転職を考えたことが無い人は、疎いかもしれない。
自分は転職する時に退職金を計算したことがある。
生涯年収の観点で考えて転職したこともあって、
退職金は地味に見逃せないファクターだと思ってる。
普通の会社ではどれくらいでるのかと探してみたところ、驚いた。
ten-navi.com
大学卒の定年退職金の1人平均額は、1,941万円
に、に、に、2000万円。。。
巷の大企業様はそんなにもらえるんですな。
でもそんな先のことを考えてもしかたない。
もっと短いスパンのことを知りたい。
このサイトによると、勤続10年で約115万だそうだ。
ぐっと金額が減る。
指数関数的に増えていくわけだ。
退職金制度とは、たしかたぶん労働者が長期間働いててくれれば
技術や経験によってできることが増え、精度が増し
貴重な人材になってくから、というロジックだったと思う。
なぜ退職金を考えたというとこちらの記事を読んだからだ。
要約すると
- 退職金制度は基本的に若者に冷たい。そして、将来さらに冷たくなる。
- 勤続10年でも退職金は少ない。
- 退職金から確定拠出年金制度へ移っている。
- 想定外の退職の時は退職金はあてにできない。
身に染みてほんとうに!ほんとうに!よく理解できる。
自分が前職を退職する時に退職金が気になり
その金額の少なさに本当にがっかりしたからだ。
技術者派遣エンジニアの退職金は低い。
2年前、自分が35歳の時に転職したとき
前の会社は5年間勤務していた。
たしか5年以上勤めたら退職金がでると
知っていたので5年と1か月の時に転職した。
その時の退職金がたしか13万だったと覚えている。
たった13万だ。。。
そう思うとかなり少なかったわけだ。
まったく納得しないが、何もITの開発経験もない自分に
経験つけさせてもらったのだから、ほんのちょっっっぴり感謝するが
金額の少なさにはがっかりだった。
その時、では自分が仮に20年務めていたらどれくらいもらえるのか?
とも計算してみた。
確か300万だった。
計算は忘れてしまったけど300万だった気がする。
こっそりやめるときの部長面談で部長でもどれくらいもらえるかを
聞いてみたところ、その部長も350万くらいと答えていた。
20年で350万かよ!少なっ!
っと心の中で叫んだ。
月の契約単価から40%以上を会社がもらってくのに、
退職金も少ないことに不信感が倍増しながら退職した。
後に知ったことだが技術者派遣の会社の退職金は
どこもそれくらいらしい。
退職金制度ってさ。。。
前述の記事の通り若手の退職金の少なさは不公平じゃないかと思えるし、
終身雇用なんてなくなって来たのだから制度的にずれてきてるのではと感じる。
だからこそ前述のとおり確定拠出年金制度へ移っているのだろう。
個人的な思いだが、仕事内容に不満があったり、
人間関係が嫌になって辞めるときって、
会社側にもなにかしら非があると思えるのに
転職自体が大変だったり、退職金が少なかったりと
辞める側の労力が大きいことがあまり納得がいかない。
まあそこをぐずぐず言ってもしょうがないだろう。
会社だって利益を求めてるんだから勤続期間が短い人に
追い銭をやるわけにはいかいなし、
長く売上を上げてくれる社員には報いてあげたいだろうし。
でも、人のパフォーマンスって5~10年で最大になって
それ以上伸びずに収斂してくと思うのに、
なんで指数関数的に30年くらいたった方が退職金が高いのだろうと
モヤる。
そう思うと公務員の退職金は最強だな。
これが退職金いっぱいの受益者の立場だったらまた逆の思いだったろう。
今の会社は納得してる
今の会社はかなり待遇が良いのではと思ってる。
最初の3年間は月単価金額のうち会社側の分け前が少し多いが、
(多いと言っても前職の4割よりかは少ない)
4年以降は9割が自分の分け前になる。
その代わり退職金がない。
社長の考えがピンハネが好きじゃないので
社員になるべく還元したいと考えてるらしい。
なので退職金は自分で貯蓄してね、というスタンス。
まっことありがたいことです。
だからこそ、
残った時の生涯年収+退職金 < 転職後の生涯年収(+退職金なし)
とわかったからこそ退職に踏み切れた。
退職金がしっかりしてるからこその不幸
そう思うと、職場環境が合わなかったり会社に不満があったとして
退職金が800万とかそこそこな金額だったらどうしていただろうか。
たぶん転職に踏み切れなかっただろう。
仮に40歳で住宅ローンを抱え、二人目の子供が産まれてたら、
さらに会社の業績は良くないのに理不尽なパワハラがあったらどうだろうか。
なおさら転職できないだろう。
そこまで状況が悪くなかったとして
中途半端な額の退職金は悩んでしまうだろう。
転職に悩むけど転職しないのは現状が良いと受け入れることと同じだ。
しんどく働くことを受け入れたまま長く働くのはつらいもんだ。
自分は退職金が低くて逆によかったのかもしれない。
自分を肯定したいから言ってるだけだけど。
もうちょっと大きな視点
日本の競争力とか企業の稼ぐ力が落ちてるとかよく聞くが、
原因は解雇規制が強いのと退職金制度にあるのではと考えてる。
上述したようにそこそこ退職金が高ければ、転職しないし
そうなるとあまり変わらない仕事をずーっと続けることになる。
そうすると新しい分野に入る人もそんなに多くはないし
やっぱり欧米中のエンジニアがこぞって入り込んで
日本はいつも周回遅れで入り込むとかなってるんじゃないのかね。
いろいろ異論はあると思うけど、
雇用の流動性がもう少し高くなったら、人口減少してる日本でも
もっとすごいことができるんじゃないだろうか。
まとめ
まとめと書いてまとめるつもりないけど。
退職金制度がどうとかあーしたほうがいいとか
言うつもりはない。全然知識もないし。
言いたいことは、自分が転職する時に考えてたんだけど
退職金も考慮に入れて考えた方がいいよってことを言いたかった。
全然論理だって書いてなかったが。。。
ささいな理由で転職してしまうと、生涯年収としては下がる
かもしれないから考慮の一つに入れておくべきだ。
でも自分の経験から転職はいい面の方が多い。
鬱々とした仕事を続けるより自分の市場価値を高めるために
働く方がどんなに健康的だろうか。
転職をすると決めると心境の変化があるが、
次の職場で通用するように今の職場で吸収できることは吸収し、できるだけ高いパフォーマンスを出そうと考えた。
これは自分でも思わぬ心境の変化で新鮮だった。
なので転職はリセットする意味でもおすすめだ。
もしあなたが転職を考えていれば
次の職場、仕事が素晴らしいものであることを祈る。
独学は難しい・・・プログラミングはマンツーマン or グループレッスンで学ぶ
【完全無料のプログラミング&就活塾】
(こんな記事もあります)
技術者派遣エンジニアが"そこそこ"できる人と思われるためのドキュメントのコツ - S氏はたまにblogを更新してます
30代以上で子供がいて家事もしてるエンジニアは今後どうやって勉強するべきか - S氏はたまにblogを更新してます
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
- 作者:北野 唯我
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)