IT業界で教育が避けられる気持ちがわかってきたことと最近のこととか

Education Key

新しい人が入ってきた

ちょっと前にベテランさんが辞めることになった。そんで新しい人が入ってきた。
いやー仕事を教えるってこんなになかなか大変だとは思わなかった。

ちょうど溜まったタスクが10個以上あって、新しい作業依頼が2,3件あって、ベテランさんの引継ぎをする中で、仕事を教えるってなかなか大変だ。
それに思ったよりできる人じゃなかった。でもま自分も含めてできる人は多くないから仕方ない。

シェルスクリプトはやったことあるといっても、ヘンテコなところでヘンテコな処理をしてたり、無駄に改行を書かれていたり。

「ちょっとPythonでこれ処理してくれない?」
「あ、Pythonはやったことないんですよね....すみません、勉強します。」
「じゃSQLでxxxの集計しておいてくれないかな」
「SQLもそんなやったことなくて。。。あでもやってみます。」

おだやかな俺でもイライラ来てしまった...。

まあでもオレも30歳くらいの時は仕事できない方だったしな。偉そうにはなれない。スキルがなくても頑張ります的な態度があるだけまだマシだ。
10年以上前、当時の上司が自分に対しイライラしてた気持ちがよくわかるようになった。

技術者派遣で教育って誰がやるの?

だけどもまだ一つ悩ましいことがある。みんな技術者派遣の新人の教育ってどうしてるのかと思う。SESで働く人だったらわかるかもしれないけど、彼とは会社が違うので少々悩ましい課題がある。

普通のIT事業会社の新人なら、もちろん教育はやる意義がある。たいていは社内の教育材料があるのでしょう、新卒研修コンテンツが公開されてるくらいだし。

また自分のように技術者派遣という立場なら、同じ会社から来た若手を派遣元やOJTで同じ会社の先輩によって時間と労力を割いて教育する意味もわかる。自社の社員だし。

だがこの若手君はうちの会社の人でもないし、常駐先会社の若手くんでもない。なので冷たく言えば俺は教育する義理がない。

そもそもだけどもIT技術者派遣って、IT企業で業務が多すぎて自社で仕事がまわらないからこそ、技術者を派遣してもらって「即戦力」で業務を助けるというのが存在意義じゃないのかと思ってる。なのでスキルがないのであればお呼びでないし、教育は派遣元でやるなり自己学習してくれという話だ。

できなきゃ自己研鑽をするなり勉強してくるとか、もしくは自分から目の前にある業務を取り組んで理解する、関連する知識を得ていくとかしてくれないと、手取り足取り教える余裕はないし義理もない。

むしろ派遣元会社の教育タスクをこちらに押し付けるなよという思いがある。

もしくは新人君がすごいやる気がある人で自発的に動いてくれたりして、がんばってる人であればまた違ったかなとも思う。

でもさ、先人たちがいてこそ自分が働けているよね

でもなーそんなこと言ってもなー、30歳くらいの自分なんてかなりへっぽこだったしなー。自分の過去を振り返ると非情になりきれないんだよな。
上司にめたくそに言われながら足手まといになりたくなくてネットワーク、プログラミング、情報処理....を勉強してたな。

それに「IT業界の奴らは仕事を教えてくれない嫌な奴ばかりだ」とも思われたくない。

10年前のできない君だった自分を育てると思ってやるしかないかなと。過去への贖罪だ。

でもすごくやる気がでない。

後輩に仕事を教えることについてやる気がでない気持ちがわかってきた。

ITを仕事にしていると、とても変化が速いことがわかる。さらにできる後輩がいたり、収入をあげたい思いもある。これだけじゃないけど、何より自分に対してもっと自己研鑽していきたいのになぜ労力をかけて人に教えないといけないんだという思いがでてくる。
知識って自分から取りに行くもんだろうよと。

俺のケースは教える相手がちょっと状況が飲み込みにくいケースだからこそなのかな。やる気が起きない気持ちがわかってきた。